スマホがもたらすFOMO(取り残される不安)——SNSとメンタルの関係

FOMO(Fear of Missing Out)とは?
FOMO(フォーモ)とは、「取り残されることへの不安」を指す言葉です。
SNSやスマホが普及したことで、多くの人が「自分だけが何かを逃しているのではないか」という感覚を抱くようになりました。
例えば、こんな経験はありませんか?
- 友人が楽しいイベントに参加しているのをSNSで見て、自分だけ取り残された気分になる
- 誰かの成功体験や充実した生活を見て、自分が何も成し遂げていないように感じる
- SNSをチェックしないと、最新情報を知らずに話題についていけないのでは?と不安になる
FOMOは、一見すると情報を得るためのモチベーションになるように見えますが、常に他人と比較し、自分の現在地に不安を感じてしまう原因にもなり得ます。
スマホがFOMOを引き起こす仕組み
1. SNSのアルゴリズムが作る「見せかけの世界」
SNSのフィードに流れる投稿は、アルゴリズムによって最もエンゲージメントが高い(=話題になりやすい)情報が優先的に表示されます。
その結果、「みんなが楽しんでいる」「自分以外は充実している」と錯覚しやすくなります。
実際には、多くの人が普通の日常を送っているのに、SNS上では成功や楽しさが誇張されて見えるのです。
2. 24時間つながっていることが「普通」になった
スマホがあることで、私たちは常に情報の流れにアクセスできる環境にいます。
しかし、それが「見逃してはいけない」という強迫観念を生む原因にもなっています。
- SNSを開けばいつでも新しい情報がある
- 通知が来るたびに「見なきゃ!」という衝動に駆られる
- 話題に乗り遅れると、取り残された気分になる
このサイクルに巻き込まれることで、スマホを手放すことが難しくなり、FOMOが強まってしまいます。
FOMOを手放すためにできること
1. SNSを完全に手放してみる
2025年の1月から、私はSNSのアプリをすべて削除し、ブラウザからもログアウトしました。
「何か大事な情報を逃すかも?」という不安はありましたが、1ヶ月経った今、感じているのは以下のことです。
- なくても全く困らない
- 本当に欲しい情報のインプットに時間を使える
- イベントやミートアップではSNSアカウントを聞かれるが、代わりにプロフィールサイトを準備しておけば問題なし
- 取り残されている感覚はなく、逆に自由になれた
SNS上の情報の多くは、そもそも「なくても困らない」ものが大半です。
むしろ、自分が本当にやりたいことに集中できる時間が増え、結果として生活の満足度が上がりました。
2. SNS以外のつながりを大切にする
SNSがないと人とのつながりが減るのでは?と思うかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
むしろ、リアルなコミュニケーションの方が深まることが多いです。
例えば:
- 直接会う・電話する
→ SNSのDMではなく、実際に会ったり、電話で話す時間を大切にする - ミートアップやイベントに参加する
→ 興味のある分野のイベントに足を運び、新しいつながりを作る - プロフィールサイトを作る
→ SNSの代わりに、自分の情報をまとめたプロフィールサイトを用意しておく(Bentoなどのノーコードサービスも活用できる)
3. スマホとの距離を取る
SNSを見ないだけでもFOMOはかなり軽減できますが、スマホ自体の使い方も見直すと、より効果的です。
具体的な方法
- 通知をオフにする
→ SNSだけでなく、ニュースアプリやメールの通知も最小限に - スマホのホーム画面をシンプルにする
→ 余計なアプリを削除し、誘惑を減らす - オフラインの時間を増やす
→ 読書、運動、趣味の時間を大切にする
FOMOを手放すと得られるもの
SNSをやめ、スマホとの距離を取ることで得られるのは「本当に大切な時間」です。
- 他人と比較しなくなる
- やりたいことに集中できる
- 無駄な情報に振り回されなくなる
- 心が穏やかになる
SNSの世界には、常に新しい情報や刺激があります。
しかし、それに囚われ続けると、気づかないうちに自分の時間やメンタルが消耗してしまいます。
「何かを見逃しているかも?」という不安を手放し、目の前の時間を楽しむことで、より充実した日々を送ることができます。
まとめ
- FOMOは「取り残される不安」だが、実際には取り残されることはほとんどない
- SNSの情報の多くは、そもそも「なくても困らない」ものが大半
- SNSを手放すことで、やりたいことに集中できる時間が増える
- リアルなつながりを大切にすれば、SNSなしでも問題なく過ごせる
- スマホとの距離を取ることで、心が穏やかになり、生活の満足度が上がる
SNSをチェックするたびに感じる「取り残されるかも?」という不安。
でも、それは本当に必要なものなのでしょうか?
少しずつでも良いので、SNSとの距離を見直してみることで、意外な解放感が得られるかもしれません。