Doom Emacsを2週間使ってみた感想:試行錯誤のプロセスと気づき

Doom Emacsを使い始めて2週間が経ちました。当初はOrg modeを使ったタスク管理について具体的な設定や使い方を紹介する記事を書く予定でしたが、まだ運用方法について悩んでいる段階なので、今回は一旦スキップしますm(_ _)m
その代わり、この2週間で感じたことや試行錯誤している運用方法、ツールとしての感想をお伝えしたいと思います。Doom Emacsの特性をどう活かせるのか、どんな課題があるのかを中心に、現状を整理しました。
Doom Emacsの使用用途と現状の課題
Doom Emacsを導入してからのメインの用途は以下の2つです:
- Todo管理(Org mode + Syncthingで運用)
- 知識メモの管理(Org Roamを検討中)
これらの用途について、それぞれの現状と課題を整理します。
1. Todo管理
Doom EmacsのOrg modeを中心に、日々のタスク管理を行っています。
PCとiPhone間での同期を実現するためにSyncthingを使用していますが、いくつかの課題があります。
運用方法
- ファイル構成:
- phone_refile.orgファイルを作成し、iPhoneではこのファイルだけを編集。
- PCでメインのタスク管理ファイル(agenda.orgなど)にタスクを移動。
- iPhoneアプリ:
- beorgを使用して編集。
- SyncthingのiOSアプリがないため、サードパーティアプリのMobius Syncを利用。
課題
- 同期のコンフリクト問題
Syncthingの特性上、ファイルのコンフリクトが時々発生します。そのため、phone_refile.orgという専用ファイルを設けて、iPhoneではこのファイルにのみ書き込むようにしています。 - サードパーティアプリの利用
SyncthingのiOSアプリがないため、Mobius Syncを使用していますが、できるだけサードパーティアプリの使用を避けたい気持ちがあります。この点で、Androidの方が使いやすそうだと感じ、乗り換えも検討中です。
refileファイルについての参考は以下の動画です。
2. 知識メモ
Doom EmacsのOrg Roamを使用して、知識を整理する方法を試しています。しかし、まだ運用方法は模索中です。
現状のメモ運用
- notesファイル:
何でも書ける場所。思いついたことやアイデアを自由に記録。 - knowledgeファイル:
重要な情報を知識としてまとめる場所。
Zettelkastenメソッドを試したいが…
Zettelkastenメソッド(リンクで知識をつなげる方法)を試したいと考えていますが、以下の理由でまだ実現できていません:
- 紙のメモ帳(フィジカル)も併用しているため、完全にデジタル化するのは躊躇しています。
- iPhoneとの連携が微妙で、効率的な運用に課題があります。
現時点の運用方法
現在の運用方法は以下のようなシンプルな形に落ち着いています:
- スマホの使用を最小限に
外出中やPCが使えない場合は、紙のメモ帳を使う。 - 帰宅後にDoom Emacsで整理
紙のメモをDoom Emacsに転記。 - Todo管理はbeorg+Syncthing
主にPCで入力し、iPhoneでは補助的に編集。 - 日記は引き続きトラベラーズノートに記録
紙の日記を継続。 - Org Roamで知識を整理
Zettelkastenの完全な導入はしていないが、重要な知識をアウトプットして整理。
この運用方法にすることで、ツールに振り回されるのではなく、自分の目的に合わせた使い方を重視しています。
使用感レビュー
Doom Emacsを2週間使った感想を整理しました。
良い点
- キーボードのみで完結する操作
分割キーボードを使っているため、キーボードだけで操作が完結するDoom Emacsの仕様と相性抜群。マウスを使う頻度が大幅に減り、作業効率が向上しました。 - 高いカスタマイズ性
自分好みの設定に仕上げる楽しさがあります。
課題
- ラーニングカーブの高さ
VimやEmacsの経験がないため、操作に慣れるのに時間がかかっています。 - 分割キーボードと非QWERTY配列の影響
慣れるまでにさらに時間が必要だと感じています。
今後の展望
今後の運用に向けて以下のことを検討しています:
- 試行錯誤の期間を楽しむ
最初の数ヶ月はカスタマイズや設定を試しながら、自分に最適な使い方を模索します。 - ツールに縛られすぎない
本質的に「何をしたいのか?」を定期的に振り返る。 - ファイル構成や同期方法を改善
現在の運用方法を見直し、より効率的でストレスの少ない方法を探ります。 - 分割キーボードに慣れる
日々の使用を通じて操作性を向上させる。
まとめ
Doom Emacsを使い始めて2週間ですが、まだまだ試行錯誤の連続です。それでも、ツールとしての可能性は大いに感じています。特にキーボード操作の快適さや高いカスタマイズ性は、これまで使ってきたツールにはない魅力でした。
最終的に重要なのは、ツールを通じて生まれた時間を「何に使うか」です。今後もDoom Emacsの活用方法を模索しながら、自分の時間を有意義に使える方法を探していきたいと思います。